秘密保持契約書の作成に関する注意点
こんにちは。
司法書士・行政書士の千葉諭です。
ゴールデンウィークの中日ですが、お休みの方も多いのではないでしょうか。
今日は、秘密保持契約書の作成に関する注意点です。
秘密保持契約書とは
契約を締結して取引を行う際に、商品や顧客の情報などの相手方当事者の企業秘密や個人情報を知る機会があります。
しかし、これらの秘密や個人情報の漏洩することによって、当事者が莫大な損失を被る恐れがあるのです。
ですから、契約の当事者間で様々な秘密や情報のやり取りがなされることが予想される場合には、通常の取引に関する契約書に加え、秘密保持契約書を締結しておくべきです。
以下は、各条文の説明です。
定義
秘密保持契約の対象となる「秘密情報」を定義する条文です。
どのような情報が秘密情報に該当するのかが定まっていないと、後日、秘密保持契約の効力が及ばないケースが出てきてしまうからです。
予防法務の一環として、しっかりと「秘密情報」とは何を指すのか、を定めておきましょう。
秘密保持
秘密保持契約の基本となる条文ですね。
秘密情報の管理や複写等の制限、第三者への開示の制限などを定めます。
通常、当事者が秘密を保持する義務があること、及び、秘密保持をする秘密にそもそも該当しない事柄を記載します。
秘密保持については、個人情報保護法が基礎となっているため、個人情報保護法が定める例外をそのまま引用することが多いと思われます。
秘密情報の返還等
秘密情報の返還義務についての条文です。
基礎となる契約が終了した場合だけでなく、契約期間中においても、秘密情報の返還を求めることができるように記載しておいた方が無難です。
こちらの条文も予防法務の観点から記載しておくべきといえます。
存続期間
通常、基礎となる契約が終了した後も、秘密保持契約の効力が存続するように記載されます。
基礎となる契約が終了した途端に、あらゆる秘密情報を他者に開示されたのではたまったものではなく、重大な損害に繋がってしまいます。
「存続期間後も効力を有する」との記載は、秘密保持契約書の特有の記載事項かもしれませんが、忘れずに記載するようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
秘密保持契約書の性質とその必要性、そして重要な条文についてご理解頂けたのではないかと思います。
当事務所では、秘密保持契約書など、多くの種類の契約書の作成・チェックをサポートしております。
契約書の作成・チェックに関するサポートが必要な方は、是非、当事務所にご相談ください。
なお、当事務所のホームページに、当事務所の業務としての契約書の作成やチェックについて詳しく記載していますので、そちらも合わせてご覧下さい。
当事務所のプランをお知りになりたい方:千葉司法書士行政書士事務所のHP 【 契約書の作成・チェック 】
契約書作成の専門家へお任せください!
司法書士の資格だけでは不動産に関する契約書のみに対応が可能ですが、当事務所は、行政書士の資格も有していますので、不動産を対象にした契約書に限られず、あらゆる契約書のチェックや作成に対応することが可能です。
また、リーズナブルな金額で契約書のチェックや作成をご依頼いただけることも、当事務所にご依頼いただく大きなメリットです。契約書を作成せずにいると、後日、思わぬ紛争に巻き込まれてしまう可能性もありますので、契約書を締結される方、契約書を作成される方は、是非、当事務所をご利用下さい。
3つの契約書作成・チェックのサポートプラン
当事務所では、契約書のチェック・作成業務として、3つのプランがございます。ご希望内容に合わせて契約書プラン内の提案をさせて頂きます。お気軽にご相談ください。
契約書作成・チェックのサポートプラン 比較
ライト プラン |
スタンダード プラン |
プレミアム プラン |
|
---|---|---|---|
ヒアリング(ご相談) | ○ | ○ | ○ |
アドバイス(ご助言) | ○ | ○ | ○ |
契約書チェック・修正 | × | ○ | △ |
契約書作成 | × | × | ○ |
ライトプラン(契約書作成のご相談)
ライトプラン費用 | 1万円~ |
---|
スタンダードプラン(契約書作成のご相談+契約書チェック)
スタンダードプラン費用 | 3万円~ |
---|
ご自身で作成された契約書に自信を持てない方や、相手方から提示された契約書の内容に依頼者の方に不利益な条文はないか、法律的に問題となる部分はないか、をアドバイスし、契約書に修正やコメントを加えていきます。
※一番多くご依頼を頂いているプランとなり、多くの方々にご好評・ご支持を頂いております。
プレミアムプラン(契約書作成のご相談+契約書作成)
プレミアムプラン費用 | 5万円 |
---|
依頼者の方々から当職がヒアリングし、ご助言をすると共に、ご意向に沿った契約書を作成します。完全オリジナルで1から内容を作成していくため、完成度が高く、法律的にも一番ご安心頂ける契約書を作成することができます。また、依頼者が作成することがないため、時間の短縮にもなり、費用対効果が高いプランです。
プランの料金について
契約書には多くの種類が存在し、契約書作成の難易度も異なって参ります。
最初のご面談時にお客様からのご希望プランを伺い、契約書の作成・チェックの難易度に応じてお見積りを提示させて頂いております。
お客様にプラン内容をご納得頂いてから業務対応をさせて頂いておりますので、面談時にプラン料金は発生しませんので、ご安心ください。
継続して契約内容のチェックをしてほしい方へ(顧問契約)
継続して契約内容のチェックをしてほしい方は、顧問契約をオススメします。顧問契約を締結いただくことで、依頼者の方々の契約書のチェックに関するコスト、そして登記手続きに関するコストを削減することができます。
顧問契約とは、継続的に相談に応じ、または提案を行うサービスです。
当職は、企業法務を見据えた法的な手続きを中心に、皆様のご期待に沿うべく、顧問契約を締結し、相談及び提案業務を行っております。企業法務にて現在顧問契約している企業は30社以上(グループ企業含む)となっており、法務ドクターとして皆様へ継続したサービスを提供しております。
詳細は顧問契約ページをご覧ください。