事業譲渡のメリットとデメリット

こんにちは。

司法書士・行政書士の千葉諭です。

 

さて、今日は、事業譲渡のメリットとデメリットです。

事業譲渡も、合併と同じく組織再編の重要なメニューとなります。

 

事業譲渡のメリット

(1)合併と違い、必要な事業のみを取得することが可能であること。

(2)事業譲渡は、譲渡する資産や契約等を個別に選別できるため、偶発債務を切り離すことができること。

(3)手続きが簡易であること。

 

必要な事業のみを譲渡することができ、かつ、偶発的債務を引き継ぐ可能性が少ないことは、事業譲渡の大きなメリットと言えます。

 

事業譲渡のデメリット

(1)個別に、権利を移転する行為やその対抗要件を具備することが必要であること。

(2)譲渡価額を支払う必要があること(資金調達が必要)

(3)許認可の承継がないこと。

 

事業譲渡それ自体の手続きは簡易なのですが、権利移転等は個別に行う必要があり、その意味では煩雑なものとなってしまいます。

また、譲渡会社の許認可は原則引き継がれませんので、譲受会社の側で、新たに許認可を得る必要があります。

 

いかがでしょうか?

個別の事業のみを切り離して譲渡出来るため、経営者の思惑に沿った形での組織再編を行うことができます。

一方では、許認可が引き継がれないため、譲渡会社側が取得していた許認可は、事業譲渡後に再度役所等から得る必要が出てきます。

 

合併と同様ですが、やはりメリットだけでなく、デメリットまでも含めて認識しておき、どの組織再編の手法をとるかを選択していただければと思います。

 

当事務所では、事業譲渡・合併等の「組織再編」のご依頼を多数頂いております。

「組織再編」をされる方、既になさっている方、是非とも、当事務所にご相談下さい。